歯が痛いから歯医者に行くのに、治療時の痛みが苦手で歯医者に行けない…
それでは意味がありません。
「治療をする前にする麻酔が痛くて苦手」という患者様が多くいらっしゃいます。
そこで当院では、麻酔する時に痛みを感じにくくするよう工夫しています。
治療にあたり、痛みを感じる可能性がある時は原則的に麻酔をします。
注射時の痛みは注射針を刺し入れる時、針を進める時、薬液の注入時に分けられます。
当院では各段階に応じて痛みを軽減するための工夫をしています。
表面麻酔を塗ることで痛みに対する感覚をなくしておきます。
刺入時に工夫をしているので、痛みを感じにくいですが、ご希望に応じて表面麻酔をしています。
麻酔針は太い程痛みを増すことから、当院では極細の麻酔針を使用しています。
極細の針を使用するので、痛みを感じにくく、いつ刺したか気づかない患者様もいらっしゃいます。
麻酔時の痛みの原因のひとつが「体温と麻酔液の温度の差」だと言われています。
そこで麻酔液を人肌近くまであたためることで痛みを感じにくくしています。
最初の刺入時に痛みを感じる細胞(痛点)が少ない場所を選んで打ちます。
刺入時に粘膜を緊張させることで痛みを軽減することが出来ます。
一気に圧をかけるとそれだけで痛みの原因になります。
なので、注入する時は出来るだけゆっくりと注入するようにします。
麻酔の種類ごとの切れるまでの時間ですが、
● 表面麻酔 (皮膚や粘膜の表面の痛みを軽減する麻酔)…約10分
● 湿潤麻酔 (治療する歯の近くの歯肉から骨に薬をしみこませ、骨の中の神経に薬を作用させる麻酔)…1〜3時間
● 伝達麻酔 (骨が厚く、麻酔薬がしみにくい下あごの歯(奥歯)などに用いられる麻酔)…3〜6時間
このくらいの時間で麻酔は切れます。
麻酔をした後に「〇時間はお食事を控えてください」と言われることがよくあると思いますが、
それは4つの理由からです。
● 味がわかりにくくなるから
● うまく噛めないから
● 舌や頬を噛みやすくなるから
● 温度感覚が鈍くなっているので、火傷する可能性があるから
麻酔が切れていない場合、お口の中の怪我につながる可能性があるため、注意してください。